Terengganu
マレーシアを肌で感じる
トレンガヌ
せっかくマレーシアにいるのだから
もっとマレーシアの文化を知りたい。
そんな方にぴったりな場所が
トレンガヌ(Terengganu)です。
マレー半島東海岸沿いに位置する州です。
トレンガヌはクアラルンプールとは違い、
漁業やゴム生産を主な産業としている
田舎町です。
マレーシアに留学されて、
「マレーシアは時間の流れがゆったりとしているなあ」
と感じられるかたもいらっしゃるかと
思いますが、ここはクアラルンプール以上にゆったりしています。
人の歩く速さや話し方、海の音、その全てが
時間に縛られて生活していた日本の日々からは
想像できないほどのゆっくりさです。
クアラルンプールからは、クアラルンプール国際空港から
トレンガヌ空港まで国内線で1時間ほどです。
トレンガヌ空港は非常に小さく、マレー文化の木造の
伝統的なデザインをしているので空港から出た瞬間から
マレーシアの田舎町を感じることができます。
バスでは7~8時間で、800円ほどです。
トレンガヌは地方なので観光地はありません。
しかし訪れるべき施設や場所がいくつかあります。
東海岸沿いはモンスーンの影響があり、
11月~3月の間は雨が多く
海も荒れることがあります。散歩や海を楽しむには、
この時期を避けることをおすすめします。
トレンガヌで有名なのがクリスタルモスク。
銀色で覆われたモスクは、そ遠くから見ると
その名のとおりクリスタルのようにキラキラして見えます。
ガウンとスカーフの貸出があるので、それを身に着けると
モスクの中の見学ができます。
中はいたって普通のモスクですが、
一部クリスタルのデザインになっている天井が中から見えます。
トレンガヌやクランタンなど、東海岸沿いの地域は
マレーシアの中でも特に敬虔なイスラム教の方が
多いです。大学でイスラム教を専攻している人も、
この地域出身の人が非常に多いと感じます。
そんなトレンガヌでは、Taman Tamadun Islam
という施設・公園があります。
なんと公園内には世界中のあらゆる地域にある、有名な
モスクがミニチュアになって展示されているのです。
クアラルンプールにある国立モスクから、
イスラム教の聖地メッカ、インドのタージマハールなどが
小さいサイズで再現されています。
中は公園のようになっていて、レンタルされている自転車で
巡ることができます。
入場料は約650円で、イスラム教徒でなくても
はいれます。
紛争中で訪問が禁じられているパレスチナ地域の
モスクの模型を見たり、映像でイスラム教について
詳しく学べるので、トレンガヌに来た際には
是非ここでイスラム教について
見聞を深めてみてはいかがでしょうか?
トゥンク・トゥンガ・ザハラモスク
という真っ白なモスクもあります。
湖に浮かんでいるように見え、
とてもきれいです。
近くにはジュースが売っているワゴン車が
あったり、木漏れ日が気持ち良い公園も
あるので、ゆったり過ごすごせます。
トレンガヌ料理もあります。
トレンガヌの海は非常に透明度が高く綺麗なので
お魚もおいしいのです。
「ナシダガン」は是非試していただきたい料理。
小魚を使用したカレーを、ココナッツミルクで炊いた
ココナッツご飯と一緒に食べます。
野菜のピクルスや、揚げた小魚などもトッピングされます。
主に朝食に食べられることが多く、朝には
どの屋台やお店でも用意されています。
そしてもう一つは「ケロポッ・レコー」
ケロポッというのは、よくマレー料理や
インドネシア料理に使われるお煎餅のような揚げ物をさします。
しかしこのケロポッレコーは通常のケロポッとは違い、
日本のかまぼこのような、魚のすり身を
細長く加工し、揚げたものです。
お菓子感覚で食べられ、日本人の味覚にも
非常に合う料理です。
マレーシアのどの民族にもファンが多いです。
トレンガヌ空港から車で30分程の所に
ケロポッレコーの製造が見学できる
ケロポッレコーファクトリーがあるので、
作り方を研究してみるのも楽しいですね。
トレンガヌの生活の中心となっているのが
クアラトレンガヌ セントラルマーケットです。
一見古いショッピングモールのような建物ですが、
中はお店の仕切りなどがなく
大きな市場のようになっています。
ここではマレーの民族衣装バジュ・クロンなどが
買えるほか、亀の卵やとれたての魚、ひよこなど
珍しいものがたくさん売っているので
見ているだけでも楽しいです。
セントラルマーケットから徒歩3分ほどのところに
チャイナタウンがあります。
田舎町は、マレー系の生活根付いていることが多いので
インド系や中華系の人々はまとまって生活をしていて
コミュニティのまとまりが強いような印象を受けます。
このチャイナタウンも、マレー系の食や生活習慣の街の中に
突然中国文化が現れているので非常に面白いですね。
新しいアートが流行っていて、チャイナタウンの裏道には
たくさんの絵やデザインが描かれています。
友達と写真を撮り合ったり、アトリエを訪れてみたり
するの良いのではないでしょうか。
トレンガヌは、レダン島やプルヘンティアン島など
綺麗な島へも近い場所なので、島へ行く経由地として
訪れる方が多いと思います。
ぜひ1足伸ばして、トレンガヌも楽しんでみてください。
トレンガヌの海岸をゆったり散歩したり、
雄大に流れるトレンガヌ川を見たりしながら
ゆったりとマレーシア文化に触れる旅はいかがでしょうか?
マレーシア留学を成功させる3つのステップ!