語学学校のクラスのレベル

1. はじめに

英語初心者の方から「クラスのレベルについていけるか心配、、、」「英語が全然できないけど大丈夫、、、?」というお声をよく聞きます。また、語学学校のクラスのレベル分けはどうなっているのなどの疑問が少なからずあると思います。そこで、今回は語学学校のクラス分け、クラスのレベルについてお話しします。

2. レベルチェック&クラス分け

語学学校では入学日にレベルチェックのテストを受けます。テストの内容は基本的に文法、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングと、総合的に英語力をチェックします。語学学校によって筆記テストだけの場合もありますし、先生との面談がある場合もあります。

そして、このテストの結果によって、クラス分けがなされます。マレーシアのほとんどの語学学校は6レベル12クラス(中学校英語レベルから海外の大学に進学できるレベル)に分けられていますの、初級レベルの方は初級レベルのクラスに入り、中級レベルの方は中級レベルのクラスに編成されます。つまり、自分のレベルに合ったクラスで授業を受けられます。もちろん、クラスメイトも自分と同じくらいの英語力の方たちですし、そのクラスの先生もそのクラスのレベルに合わせて授業を行います。そのため「授業にまったくついていけない」と言った問題はほとんどありません。特に英語力が初級の方は「授業についていけるのかな?」と心配されている方が多いですがご安心ください。積極的に授業に参加し、自分の英語力を磨いていきましょう。

まれに、レベルチェックの際のテスト結果と本当の実力に乖離があり、クラスに入ってみると、自分としてはかなり難しく「授業についていけない」といったこともあります。そんなときには語学学校の担任の先生や、学校スタッフに相談すると、改めて確認したうえで、クラス変更のご希望も聞いてもらうこともできます。

日本では中学校まで義務教育ですので英語を少なからず勉強された人がほとんどです。中学校を卒業した人であれば、「This is an apple.」とか「She is my sister.」などシンプルなものは分かる方が多いと思います。ということは、「英語がまったく分からない」わけではないはずです。実際、語学学校の初級クラスでは「中学校英語レベル」くらいからのスタートとなりますので、ついていけないということはほぼありません。

3. 語学学校のクラス編成

①クラスの人数
マレーシアの語学学校の一般的なクラスの人数は12〜15名。それより少ない1クラス7〜10名ほどで編成されており、少人数制が特徴な語学学校もあります。あるいは大学付属の語学学校になると、1クラス25〜30名ほどと、大人数クラスが一般的です。

クラスの人数が少なければ先生との距離が近いのはもちろん、発言の機会も多くなります。反対に、クラスの人数が多いと、友達ができやすいといったメリットがあります。クラスの人数にはそれぞれメリット、デメリットがありますので、語学学校選びの際の選択基準のひとつとなります。

②授業内容
語学学校の授業内容ですが、午前中は文法、リーディング、ライティングのクラス、午後がスピーキングやリスニングのクラスというカリキュラムが一般的です。午前中はどの語学学校も授業スタイルは大差がありませんが、午後の授業は語学学校によって特徴があります。ある学校はペアを作り、ワークショップ型でスピーキング力を高める学校や、パワーポイントを用いての英語でのプレゼンテーションなど実践的な学校、午後の授業は選択制になっていて、「強みを伸ばしたい」「弱みをなくしたい」など、自分の希望に合わせて選択できる学校などさまざまです。

③クラスのレベル
語学学校には月に1度、進級テストがあります。1ヶ月間クラスで勉強したことをしっかりと理解できているか見極めるテストです。合格基準点が設けられており、それをクリアできれば次のレベルのクラスで勉強することができます。合格基準点は出席率、授業態度、テストの点数の総合点です。

もし基準点に満たない場合は、もう一度同じクラスで同じ授業を受けなければなりません。そうならないように授業で習ったことはしっかり復習しましょう。

4. 留学前の英語学習も大切

留学前の英語の勉強はとても大切です。なぜなら留学前の勉強によって留学後の英語力に大きな差が生まれるからです。

上記で述べたとおり、マレーシアの語学学校ではクラスが6レベルに分けられており、語学学校で1年間勉強するとレベル1(中学校英語レベル)の人が、一番上のレベル6(海外の大学に進学できるレベル)まで到達できるというカリキュラムになっています。そのため、より高いレベルのクラスからスタートすることで、最終のゴールのレベルが変わってきます。

また、費用やスケジュール面から留学期間が3ヶ月や6ヶ月と決まってしまっている場合はより高いレベルのクラスからスタートし、決まった留学期間の中で密度の濃い英語留学にしていくためにも留学前の英語学習は大切です。

高いレベルのクラスに入らないといけないということではなく、留学後に少しでも高い英語力を身につけたいのであれば、ご自身にとってひとつでも上のクラスからスタートする努力をすることが大切だということです。「現地にいってから勉強すればいいや」と、留学自体が留学の目的になってしまうといささかもったいないです。語学留学の目的は「英語スキルの向上」のはず。留学は留学を決断したその瞬間から始まっています。

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