マレーシア人に現地の状況を聞いてみました


こんにちは。
マレーシア留学サポートセンター
代表の斉藤です。



昨日からマレーシアは
約1ヶ月間のラマダン(断食)が明け、
待ちに待ったお祝いの日
「ハリラヤ」を迎えています。

ハリラヤは、ラマダン終了後に行われるお祝いで、
イスラム教徒の方は正装して家族でお出かけしたり、
おいしいものを食べたりします。

日本でいうお正月とお盆を
同時に迎えたようなもの。

このハリラヤ期間中のマレーシアでは、
セールやおいしい食べ物がたくさん露店に並びます。

これもまたハリラヤ期間ならではですので、
マレーシアにいる方はぜひともご堪能ください!

世間ではアメリカやフランスなど
相次ぐ世界的なテロ事件や、
バングラデシュやマレーシアの
テロの事件が報道され、
海外にでることを不安に思われている方も
いらっしゃるのではと思います。

バングラデシュのテロ犯が
マレーシアの大学出身者だったことも、
マレーシアが不安視されている
大きな要因のひとつです。

こうしたことをうけて、
たまたま現在マレーシアに滞在中の
当センタースタッフや、
マレーシア人の現地スタッフ、
そしてマレーシア人の友人数名に
現在の状況をヒアリングしました。

そのヒアリングで分かった
いまのマレーシアの現状はというと、、、、

まったくの通常どおりです。

冒頭にもお話したとおり、
ラマダン明けのハリラヤの
お祭りムード一色。

マレー系のみなさんは家族で
お出かけしたり、お祝いし、

中華系マレーシア人の友人も、
昨日から仕事が5連休と喜んでいました。

日本で報道されている内容を伝えると、
「どうしてそんなに騒いでるんですか?」
と驚かれる始末、、、

確かに、本日の時点で
外務省の海外安全情報では、
マレー半島(クアラルンプールを含む)
は全域において警戒「レベル0」ですね。

ちなみにマレーシアと
シンガポール以外の東南アジア各国は
「レベル1:十分注意してください」
となっています。

現在マレーシアには
1,456社(2015年12月時点)の日系企業が進出し、
約22,000人の日本人が在住していますが、

当然ながら日系企業の日本人従業員に
帰国命令などもでていません。

昨日、今日は祝日でお休みですが、
明日から通常通りに営業されます。
(土日があるので、
 明日もお休みのところも多いかも、、、)

もちろん、海外で生活する以上、
一定の注意をする必要はあります。

深夜に意味なく繁華街を徘徊したり、
過度に酔っぱらったりしていては、
いろんな意味で危険です。

海外では自分の身は自分で守る。
これは鉄則です。



また、一部報道でマレーシアが
テロ犯の拠点のようなことを
言われていたのですが、
もちろんそんなことはありません。

マレーシアの人口は約3100万人。

そのうちマレー系のイスラム教徒が約67%、
中国系の仏教徒が約25%、
インド系のヒンズー教徒が約7%
となっています。

またマレーシアには世界150ヶ国以上から
10万人以上の留学生が集まっています。

そのうちの2名が
バングラデシュのテロ犯となった
ことはとても悲しいことですが、
割合としては0.002%。

日本の年間犯罪件数が約110万件ですから、
人口でわると0.9%。

こうして冷静にみてみると、
マスメディアの情報に偏りがあることは明白ですし、
人はステレオタイプの思考に陥りがち
ということがよく分かります。

先入観や思い込み、一部の固定観念や偏見で
判断してしまうことってありますよね。

よくもわるくも、
あるひとりの行動が、
あたかもそのグループ全体を
象徴しているかのような印象を持つことは
ある意味しょうがないことです。



ただ、個人的には、

「もっとも大切なことは個人として
 人を見るということ」

ではないかと思っています。

その人がどうであるのか、
どんな性格をしていて、
どんな考え方をするのか。

なにに興味があって、
どんな好みがあるのか。

など、その人のことを
知るということが、
とても大切ではと思っています。



だって、例えば

「あなたは日本人だから真面目で
 めがねをしてて、仕事しかしてないんでしょ」

と言われても「んん?」って感じですよね。

「タカシはいつもエネルギッシュで、
 楽しそうに仕事してるね!」

って言われたほうがよほど
うれしいです。

おなじように、
アメリカ人も、
イギリス人も、
オーストラリア人も、
韓国人も、
中国人も、
もちろんマレーシア人だって
いろんな人がいます。

よく言われることですが、
テロの目的は人々の不安を
醸成することです。

「不安のウイルス」を世界にばらまき、
お互いの信頼を奪い、
疑心暗鬼にさせることです。

こんなときこそ国対国だけではなく、
個人対個人のコミュニケーションを深め、
お互いを知り、お互いの違いを認め合うことが
とてもとてもとても大切になってきます。

この個人対個人の出会いやつながりが、
広がれば広がるほど、

「世界は平和になる」

私はそう信じています。

だって友達が100人いる国と
戦争したいなんて思いませんもんね。

きっとその友達と一緒に、
平和になるような行動を
するようになると思います。

弊社のミッション・ステートメントは

「世界中の人々とのコミュニケーションを創造し、
 グローバルマインドを育むことで、
 世界平和に貢献する。」

です。

マレーシア留学を通じて、
コミュニケーションスキルとしての
英語力を身につけ、

様々な国からの留学生との触れ合いのなかで、
グローバルマインドを養っていただきたい。

そうしたグローバルマインドを持った人が
ひとり、またひとりと増えていくことで、
少しでも平和な世界になることに
貢献したい。

このような時代だからこそ、
より一層、
この想いを強く感じています。

僕らにできることは、
大海に小石を投げ入れるような
ものなのかもしれない。

宇宙に向けて小石を積み上げて
いくようなものなのかもしれない。

終わりがない戦いなのかもしれない。

だからと言って、
それをやめてしまったら、
この世に生をうけた価値がない。

この時代にうまれたからこそ、
できることがきっとある。

私はそう信じています。

今日もこの想いに共感してくださる皆さんと、
一歩一歩、前進していけることを
とてもうれしく思います。




マレーシア留学サポートセンター
代表 斉藤 高志