マレーシアの向こう側にあるもの
こんにちは、
マレーシア留学サポートセンター
代表の斉藤です。
先日、JETRO(日本貿易振興機構)が、
日本とマレーシアが
「日マレーシア・ハラール協力に関する覚書」
を交わしたと発表しました。
この動きは個人的に
おもしろいなと思ったので、
シェアしたいと思います。
「ハラール(ハラルともいう)」とは、
「イスラム教で許されたもの」という意味で、
食べられる食材などのことを言います。
イスラム教では豚肉やアルコールが
禁止されているので、
イスラム教徒は基本的に
ハラールのものを口にします。
なので、マレーシアでは、
マレー系や中東系のレストランは
基本的にハラルで、
みな安心して食事を楽しんでいます。
中華系のレストランでも、
ハラル認証を受けているところがあり、
そういったところはいつも
中華系、マレー系のお客さんで
とても賑わっています。
一方、日本ではあまりこうした文化は
知られていないのが現状です。
ここ数年、訪日外国人観光客が
とても増えてきていますが、
日本のイスラム教徒の受け入れ態勢は、
十分であるとは言えません。
ただ、日本企業による
ハラール認証取得は
年々増加しているそう。
JETROによると、
120社以上、500種以上の
食品、飲料が取得しているそう。
思ったより多くて
びっくりです。
日本企業にとっては、
マレーシアのイスラム教徒の皆さんへの
販路開拓という目的ももちろんあると思いますが、
実はその先にある、
「世界のイスラム教マーケット」
を視野に入れていたりします。
というのも、
世界のイスラム教徒の人口は
約16億人で世界の23%。
キリスト教が約22億人なので、
かなり大きなマーケットなんです。
さらに2050年前後には、
キリスト教、イスラム教それぞれ
約30億人になると言われていて、
人口増加とともにマーケットが
拡大していきます。
で、大切なことは、
このマーケットにリーチするには、
マレーシアがその玄関口に
なっているということ。
東南アジアや中東、アフリカの
イスラム教徒へは、
マレーシアがそのパイプ役になるんです。
そんな時代のなかで、
日本国内の1億2000万人を
対象としたビジネスを続けるのか、
世界16億人のマーケットに
対象を広げたビジネスを行うのか、
どちらの会社がこれから伸び、
生き残っていくのか。
そして、この時代の流れに乗って
伸びていく企業において、
どんな「人材」が求められるのか。
こうしたことを考えさせられますね。
少なくともマレーシアで英語力の身につけ、
ハラルのことやローカルの現状を
肌感覚でわかるということは、
これから伸びていく企業にとっては、
とても魅力的な人材となるいうこと。
今回の覚書によって、
日本の他文化への理解も進みますし、
ますます日本とマレーシアが
強く深い関係になるのではと思いました。
マレーシア留学で学んだこと、
得た経験を活かせる場は、
確実に増えています。
マレーシア留学サポートセンター
代表 斉藤 高志
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