マレーシア留学の特徴 マレーシア留学準備 マレーシア留学生活

マレーシア留学は本当に安いのか?欧米と同じ条件で4年間の総額を比べました

ノッティンガム大学マレーシア校のキャンパス。英国本校と同じ学位をマレーシアで取得できる

留学を考えたときに、気になることの一つが費用です。「留学=高い、高額!」というイメージがある人も多いのでは。結論から言うと「マレーシアは安い。」です。保険・帰省・学生ビザの更新・6%のサービス税まですべて含めても、マレーシアの大学に4年間留学する実際の総額は約830万〜1,760万円です。標準的な私立大学のケース(約1,290万円)で比べると、米国・英国・オーストラリアの約3割〜6割にあたります。

ただし「安い」には条件があります。案内される目安が何を含んでいるのか、どんな場合に高くなるのかを知らないまま比べると、判断を誤ります。このページでは、マレーシア留学サポートセンターが各大学・調査機関の公表値をもとに、欧米と同じ条件で計算した結果をまとめました。

この記事の数値について:2026年9月時点。1リンギット=38円、1米ドル=154円、1英ポンド=208円、1豪ドル=111円で換算しています。為替と各大学の学費改定により変わるため、年1回見直します。

欧米と同じ条件で比べると、4年間でいくら違うのか?

標準的な私立大学のケースで、マレーシアは約1,290万円、欧米主要国は約2,240万〜4,240万円です。差は1,000万円から3,000万円近くになります。

比較の条件をそろえるため、欧米の数値は「学費+生活費+保険+書籍+交通」を含む総額、マレーシアも同じく保険や初期費用まで含めた「実際の総額」を使っています。

留学先4年間の実際の総額年間の目安
米国・私立大学3,720万〜4,240万円930万〜1,060万円
米国・州立大学(留学生)2,480万〜3,040万円620万〜760万円
英国2,240万〜4,000万円560万〜1,000万円
オーストラリア2,680万〜3,960万円670万〜990万円
マレーシア(上限:学費の高い私立)約1,760万円約350万円
マレーシア(標準:私立)約1,290万円約250万円
マレーシア(下限:国立・寮)約830万円約155万円
  • 標準ケースのマレーシアは、欧米主要国の約3割〜6割です。
  • 学費の高い私立大学を選んだ上限ケースでも、欧米でもっとも低い英国の下限より約480万円安くなります。

※4年間は、日本の高校から進学する場合にもっとも多い「ファウンデーション(大学準備課程)1年+学部3年」を想定しています。英国はファウンデーションが必須です。オーストラリアとマレーシアは日本の高校を卒業していれば直接学部に入ることもでき、その場合はどちらも1年分の費用が少なくなりますが、比較の結論は変わりません。

「年間150万〜300万円」という目安には、何が含まれているのか?

学費・住居費・生活費の3つだけです。保険、帰省、学生ビザの更新、入学金などの初期費用、6%のサービス税は含まれていません。

この目安自体は正確な数字です。ただ、定義の外側にあるお金を足さずに欧米の総額と比べると、マレーシアを実際より安く見積もってしまいます。外側にあるのは次の5つです。

定義の外側にある費用(4年分)下限ケース標準ケース上限ケース
海外旅行傷害保険(留学生プラン)100万円112万円120万円
学生ビザの更新(年1回・約5万円)20万円20万円20万円
帰省(年1回・往復12万〜20万円)48万円64万円80万円
初年度のみ(航空券・EMGS申請・住居デポジット・入学金)40万円61万円82万円
6%のサービス税(私立大学の学費に課税)0万円36万円60万円
合計約208万円約293万円約362万円

案内される4年総額(下限620万・標準1,000万・上限1,400万円)にこれを足したものが、上の比較表の「実際の総額」です。

とくに1年目は入学金や住居デポジットが重なるため、1年目の実際の支出は約232万〜437万円になります。「年間150万〜300万円」と聞いて準備したご家庭は、1年目に82万〜137万円ほど多く必要になると考えておいてください。

なぜマレーシアの大学は、欧米よりこれほど安いのか?

理由は大きく3つです。学費の水準が低いこと、生活費が安いこと、そして欧米の大学の分校がマレーシア国内にあり、本国と同じ学位をマレーシアの費用水準で取れることです。

1. 学費の水準が低い

マレーシアの私立大学の学費は、平均で年間100万〜150万円です。オーストラリアの学部の学費の中央値は年間3万8,500豪ドル(約427万円)、米国州立大学の留学生向け学費は平均2万5,415米ドル(約391万円)なので、学費だけで3分の1から4分の1ほどの水準です。

2. 生活費が安い

学生寮やシェアのコンドミニアムに住み、食費・交通費・通信費を含めた生活費は月3.8万〜10.8万円です。オーストラリアの物価はマレーシアの約3倍と言われ、家賃だけで月8万〜15万円かかり、食費などを含めた生活費は年2万2,000〜3万豪ドル(月約20万〜28万円)です。

保護者からの仕送りは、住居費を入学時にまとめて支払っておけば、月3万〜6万円が実感値です。

3. 欧米の大学の分校で、本国と同じ学位が取れる

マレーシアには、QS世界大学ランキング2027でトップ500に入る外国大学のキャンパスが12校あります。モナッシュ大学(31位・豪)、ノッティンガム大学(97位・英)、サウサンプトン大学(111位・英)などです。

このうちウーロンゴン大学を除く11校は、本国のキャンパスと同じ学位を取得できます。同じ大学の学位を、生活費の安いマレーシアで取れることが、費用差のいちばん大きな理由です。

※ウーロンゴン大学マレーシア(UOWマレーシア)は、もともとマレーシアのKDUという大学で、2019年にウーロンゴン大学(豪)の傘下に入りました。取得できるのは原則として「UOWマレーシア」の学位で、オーストラリアのキャンパスの学位とは別です(2027年からは多くの学部でオーストラリアの学位も取得できます)。

このほか、マレーシアで前半を学んでから本国(イギリスやオーストラリアなど)のキャンパスへ移るツイニングや、欧米とマレーシアの2つの大学の学位を取得できるDual Degree Programme、前半2年をマレーシアで学んで米国やカナダの大学に編入するADTP(American Degree Transfer Program)といった制度もあります。マレーシアで学ぶ期間の分だけ、最初から本国に行くより費用を抑えられます。

マレーシア留学が「安くない」のは、どんな場合か?

学費の高い学部を選んだ場合と、定義の外側の費用を見落とした場合です。

  • 学部によっては学費が年250万円を超えます。 理系・薬学・医学は学費が高く、医学部は年500万円を超える大学もあります(下の表)。
  • 2025年7月から、私立大学の学費に6%のサービス税(SST)がかかっています。 外国籍の学生が対象で、学費100万〜150万円なら年6万〜9万円の上乗せです。
  • 値上げがあります。 ノッティンガム大学は入学した年の学費が卒業まで固定されますが、2027年度の入学者からは各プログラムでRM2,000〜3,000の値上げが予定されています。

モナッシュ大学マレーシア校の、留学生の学費(2026年・年額)は次のとおりです。

学部・コース年数学費(年額)円換算
文学・社会科学/心理学3年4万9,920リンギット約190万円
ビジネス・商学3年5万1,840リンギット約197万円
コンピュータサイエンス3年5万4,720リンギット約208万円
理学/薬科学/栄養学3年6万480リンギット約230万円
工学4年6万4,800リンギット約246万円
薬学(オーナーズ)4年7万1,040リンギット約270万円
医学5年13万8,720リンギット約527万円

※このほか出願料100リンギット・登録料200リンギット(初回のみ)、施設利用料が学期ごとに100リンギットかかります。表の学費に6%のサービス税は含まれていません。

ノッティンガム大学マレーシア校も年5万2,000〜7万2,000リンギット(約198万〜274万円)で、薬学部がもっとも高くなります。

一方で、国立大学は学費が安い反面、入学に高い成績が求められ、留学生の受け入れ体制はまだ十分ではありません。留学生の割合は10%前後で、日本人は各校で数名程度です。日本から留学する場合、選択肢の中心は私立大学になります。

大学ごとの学費は、どう比べればいいのか?

まず「年額」か「コース全体の総額」かを確認してください。マレーシアの大学は、年額で表示する大学と総額で表示する大学が混在しています。

比べるときは次の3点をそろえるのが基本です。

  1. 年額か総額か(総額なら、何年分か)
  2. 通貨(ホームページでは米ドルで表示している大学もありますが、支払いはほとんどがリンギット建てです。テイラーズ大学もこの形です)
  3. 6%のサービス税が含まれているか(多くの大学の表示額には含まれていません)

このほか、新規の留学生に前払金(サンウェイ大学では1万8,000リンギット、または初回セメスターの費用の高いほう)を求める大学もあります。出願前に、支払いのタイミングまで確認しておくと安心です。

費用を抑える方法はあるのか?

あります。住まいの選び方、奨学金、学部と大学の選び方の3つで、4年間の総額は数百万円単位で変わります。

  • 住まい:学生寮(月2万〜6万円)からスタートし、その後シェアハウス(月2万〜4万円)を選ぶ
  • 奨学金:各大学に独自の奨学金があり、「学費の半額免除」「最大60万円支給」などの例があります。条件も締め切りも大学ごとに異なり、まとまった情報が公開されていないため、マレーシア留学サポートセンターのような専門機関に早めに相談するのが確実です
  • 大学と学部:同じ分野でも大学によって学費が大きく違います。目指す進路から逆算して選ぶことで、必要以上に高い学部を選ばずに済みます

語学留学の場合は、どのくらい安いのか?

3ヶ月の語学留学(学費+住居費+食費)で、マレーシアは48万〜63万円、カナダは96万〜103万円です。およそ半額です。

期間別(1ヶ月〜1年)の比較は、マレーシア留学の費用の目安にまとめています。

よくある質問

マレーシアの大学に4年間留学すると、総額でいくらかかりますか?

学費・住居費・生活費の合計で、国立大学で寮に住む場合が約620万円、私立大学の標準的なケースで約1,000万円、学費の高い私立大学で約1,400万円です。保険・帰省・学生ビザの更新・初期費用・6%のサービス税を含めた実際の総額は、それぞれ約830万円、約1,290万円、約1,760万円です(2026年9月時点、1リンギット=38円換算)。

マレーシア留学とオーストラリア留学では、費用はどのくらい違いますか?

オーストラリアの大学の年間総額は約670万〜990万円、4年間で約2,680万〜3,960万円です。マレーシアは保険や帰省まで含めても4年間で約830万〜1,760万円で、標準的な私立大学のケース(約1,290万円)ならオーストラリアの約3分の1から2分の1です。モナッシュ大学やカーティン大学などオーストラリアの大学のマレーシア校では、本国と同じ学位を取得できます(ウーロンゴン大学を除く)。

留学費用が安い国はどこですか?

学位を取る大学進学で比べると、マレーシアの4年間の総額は、標準的な私立大学のケースで欧米主要国(米国・英国・オーストラリア)の約3割〜6割です。マレーシアには、QS世界大学ランキング2027でトップ500に入る大学が国内10校、外国大学のキャンパスが12校あり、費用の安さと大学の選択肢の多さを両立できるのが特徴です。

毎月の仕送りはいくら必要ですか?

住居費を入学時にまとめて支払う場合、月々の仕送りは3万〜6万円が目安です。食費・交通費・通信費がこの範囲に収まります。

マレーシア留学の1年目はいくら用意すればいいですか?

約232万〜437万円です。年間の目安(150万〜300万円)に保険・帰省・学生ビザの費用が加わり、さらに1年目だけ初回の航空券、EMGS(学生ビザ)の申請費用、住居のデポジット、入学金がかかるため、2年目以降より40万〜82万円ほど多く必要になります。

この記事を監修した人

斉藤 高志(グローバルハブジャパン株式会社 代表取締役/マレーシア留学サポートセンター 代表)

2010年の創業以来16年、累計7,200名のマレーシア留学(大学進学・語学留学)をサポートし、10,000人以上の進路カウンセリングを行ってきました。自身も20代でニュージーランド・オーストラリアに計2年間留学。マレーシアへの渡航は100回を超え、現在は日本とマレーシアの2拠点で活動しています。マレーシア高等教育省直轄機関EMGSの日本国内唯一の公式パートナー(2026年5月2日締結)。

あなたの希望の大学・学部への進学を実現するための留学計画をマレーシア専門のプロの留学カウンセラーに相談しませんか?

留学カウンセリング(無料)を予約する

出典

Students Voice 留学生の体験談

3Steps to study Abroad 留学準備の3ステップ

ガイドブックを請求する

書店では手に入らない情報量No.1の
マレーシア大学進学・留学
完全ガイドブックを無料で請求

セミナーに参加する

毎月オンラインで無料開催の
留学情報まるわかりセミナーで
最新情報をゲットする

個別カウンセリングで
留学プランを作成する

大学・学部・コース、語学学校、
住居、準備など、専門家と
個別相談しながら一種にベストな
留学プランを作成していきましょう!

カウンセリング予約はこちら