学生レポート
【現実】海外大学に進んで直面した壁
みなさん、こんにちは!
マレーシア、サンウェイ大学のTOMAです。
今回のトピックは、
「海外大学に進んで直面した壁」です。
これを読んでいる皆さんの中には、
留学を検討中で、きっと
ワクワクしている人も多いでしょう。
僕もそのうちの一人でした。
でも、現実は楽しいことばかりではありません。
現実をお教えします。
(そんな怖い内容ではありません笑)
初めに感じた言語の壁
当然のことながら、言語の壁は大きなものです。
当時の僕は海外で長期滞在したこともない
田舎からやってきた一人の少年です。
マレーシア人の言っていることはわからないし、
それが英語なのかどうかも疑っていました。
高い英語力を持っていないと、
訛りや独特なアクセントには
本当に苦労すると思います。
一方で、その壁は、
大きくはあるものの薄いものでもありました。
意外に言語がなくても何とかなるものなんです。
嘘でしょと思ったあなた、
僕の専攻は、コミュニケーション学ですよ。
本当です。
人間のコミュニケーションというのは
非言語的な要素に大きく依拠します。
非言語的な要素とは、
ノンバーバルコミュニケーションと言われ、
表情やジェスチャーを指します。
驚くべきことに、人間は言語から
全体の7%しか情報を得ていないとされています。
だから、求めるべきは言葉よりも愛嬌です。
「笑顔で、話しかけてもいいですよ!」という
雰囲気を醸し出せばこんな壁一瞬で崩壊します。
それに隠れた本当の壁
そうしてマレーシア生活をスタートした僕ですが、
しばらくして本当の壁に直面します。
それは笑いの価値観です。
冗談ではありません。本当に深刻な壁です。
笑いの沸点が違うというのは、
思いのほか仲良くなる上で大きな障壁になります。
言語や単なる文化の違いは、理解できますし、
自分なりに受け入れられます。
しかし、これが笑いとなると別です。
実体験の話をしましょう。
デザインの授業でパソコンソフトの
レクチャーを受けているときに、
お試しで鳥のイラストを作製しました。
見本では普通の鳥です。
しかし、マレーシア人学生のものを見ると、
紫など現実ではありえない色をしています。
そして、その子の周りに人が集まり、
皆でそれを面白がっているのです。
18歳か19歳で、奇妙な色をした
鳥のイラストで皆で盛り上がれますか?
僕には無理でした。
その笑いに、テンションに、
ついていけませんでした。
だって単純に何が面白いかわからないんです。
仕方ありません。愛想笑いしかできませんでした。
少し表現が悪くなりますが、
そういう子供っぽいことを単純に楽しめるのが
マレーシア人の国民性の一つだと思います。
それは時に、日本人にとっては幼稚に感じます。
周囲が盛り上がっているときに、
同じようなテンションになれないのは問題です。
乗り越え方
はっきり言ってそんなものはありません。
今でも、現地の友人が面白いことが
全く面白くないことが多々あります。
日本人同士で感じるような
面白さの価値観の違いではなく、
単に幼稚に思えるのです。
20歳を過ぎた今でも教科書に落書きをして
笑っているような感覚です。
なら、どうすべきか。簡単です。
共通の価値観を大事にすればいいんです。
無理に笑わなくてもいい。
好きな映画や趣味、
共通する価値観を重視するのです。
話していると、「こいつら、おもんない」ではなく
「意外にそういうとこあるのね、おもろいやんけ」
というところが出てくるはずです。
マレーシアに来て周りが幼稚に思えても、
しばらく話してみてください。
しばらくしても共感できないなら、
また次の人に行けばいいんです。
そうすればいつか、
共通点が多い人に出会えるはずです。
さて、今回は最初に
ぶつかった壁についてまとめました。
それが笑いの価値観だという人は
珍しいかもしれません。
しかし、僕にとっては
それが一番の壁だったのです。
あなたもきっと、壁にぶつかるはずです。
他の人はこんなこと思っていないんだろう、
こんなことで悩んでいるのは自分だけだろう
と思うかもしれません。
それでいいんです。
自分なりに、自分の壁に向き合ってください。
しんどいだろうし、楽しくないでしょう。
惰性や勢いだけで乗り切ってもいいんです。
数年後、ふと振り返ると思いのほか
成長した自分がいるはずです。
本当に乗り越えられない壁なら相談してください。
気軽に行きましょう。