鍼灸を通じて世界中で活躍中!
井澤 亮介さん(鍼灸師、社会人)
まずは自己紹介からお願いします。
井澤亮介といいます。今32歳です。22歳で大学卒業し、そのあと一般企業に就職しました。転職も経験しました。そのあと、働きながら、鍼灸の夜間の学校に 通い、鍼灸の勉強をしていました。31歳の時鍼灸の免許とりました。そこから1年マレーシアに留学して今に至るといった経緯です。
留学を決めた理由は何ですか?
他の人とは違うかもしれませんが、留学目的というよりは、海外に住む手段として留学を決めました。具体的にはマレーシアで鍼灸師として働きたいっていう思いがあったんですが、やっぱりビザの関係で厳しくて。でもマレーシアに住みたいという思いはあったので、学生ビザという形で滞在しました。もちろん、しっかりもう一度英語を勉強したいという思いもありました。鍼灸の資格を取ったのも鍼灸師として海外で活躍したいという気持ちがずっとあったからです。そのためにはやっぱり英語力は必要不可欠だなと。また、30 年間日本で住んできて、仕 事もしてきて、28歳の時に30代の10年間をどうしようかと考えた時に全く違う場所、違う人と、違う仕事をしながら今までと違う10年間を過ごしたいと思ったからです。
なぜ留学先にマレーシアを選ばれたんですか?
はい、いくつかあります。1番の理由は、この人から学びたいという鍼灸師がマレーシアで働いていたからです。イギリス人で鍼灸師の方なんですが師として仰いでいます。他には、それまで全然マレーシアに興味なかったんですけど、21世紀はアジアの時代と言われてることもあり、そういった日本と違う環境でしばらく生活してみたいなと思ったのもきっかけです。
留学前の英語力はどのくらいだったのですか?
最低限の自分のいいたいことはつたない英語で伝えられて、ほんとうに簡単な英 語は聞き取れるぐらいでした。本気で鍼灸を海外でやろうと思ってたので 2.3年前からオンライン英会話などで英語の勉強はしていました。
実際 1 年少し留学していてどのくらい英語力が伸びましたか?
1年くらいで深いコミュニケーションをとることができるようになったり、ある程度早い言葉のキャッチボールでもついていけるようになりました。数字的にいうと、語学学校に入学して半年後に IELTS のテストを6.5取れました。なので必要な英語力はこの時期には身についていたかなと思います。
学校生活はいかがでしたか?
学校での生活はとても刺激的でしたね。もともとずっと日本で生まれ育ち、海外のことはほとんど知らないという、典型的な日本人でした。そこでいきなりイラン、イラクな中東の留学生や、アルジェリアやソマリアなどアフリカの留学生など色々な国から来てる人と、しかも歳も離れてる中で、机を並べて英語を学ぶということが自分にとってとても新鮮でした。文法やリーディング、質の高いライ ティング、スピーキング、リスニング、プレゼンテーションなど、かなり質の高い授業を受けられたなって思います。やっぱり自分も含め、日本人って読み書きは得意だけど、人前でプレゼンテーションするなどといったことは苦手だと思いました。自分が行った学校では2、3日に1回プレゼンテーションの発表があったので、人前で英語でプレゼンテーションをするのを繰り返してたら、とても自信に繋がりました。
特に学校生活で思い出深いことはありますか?
中東の人やアフリカの人たちの英語の上達の早さにびっくりしました。日本人は中学校の頃から義務教育で英語をずっと勉強してきているけれど中々話せないのに対して、英語を学んだことのない、初めて語学学校で英語を学ぶ人たちが、勉強を始めて2、3ヶ月で文法ははちゃめちゃかもしれないけれど、とにかく英語を話すんですよ。それにはびっくりしましたね。あとは、早いスピードで授業が進んでいく中で、時々講師が冗談とかを言うんです。その時、自分以外のみんなは笑っていて自分だけ理解できなかったということが何度もあって、ものすごく悔しい経験をしました。今でも鮮明に覚えてますよ(苦笑)。はじめは、アラビア語が英語の発音に近いからとか、年齢が若いか らとか言語や年齢のせいにしていたんですけど、よく考えたら、知らない人しかいない環境で物怖じせず、常に自分の気持ちを率直に伝える思いだったり、その環境にいる時間だったりがそもそも違うなと思いましたね。
その壁を超えたきっかけは?
マレーシアに住んで数ヶ月たったときにあることに気づいたんです。それは「誰も自分の英語が上手いか下手かなんて気にしてない」ということです。相手からしたら、日本から来た人間が何を思って何を話すかに興味があるだけで、英語の上手い下手には興味ないんです。だから伝えたいことをしっかり伝えて、相手のことを知るという基本的なことが1番大事だなと思いました。そこから人と積極的にコミュニケーションが取れるようになっていきました。コミュニケーションのツールとしての英語を捉えはじめた感じです。
鍼灸院でのインターンの件についてお話をお聞かせください。
具体的にしたことは、クリニックにかかってきた電話の取り方だったり、来客の対応、治療の助手などをメインにやってました。朝から昼まで学校、昼から夜までは鍼灸院でインターンをしてました。鍼灸師の先生はイギリス人なのでもちろん、コミュニケーションは英語。あとはクライアント先として欧米の方々が多かったので、現地の英語はもちろん、ネイティブの英語に触れる機会も非常に多かったです。完全に無給でしたが、とてもいい経験になり、自信がつきました。
インターンでの英語の伸びはどう感じていますか?
そこでの英語の伸びはものすごく感じました。なにか一つの分野をきっかけに英語ってすごい伸びると思うんです。僕の場合は仕事がきっかけだったんですが、 施術に使う用語だったり、体の部位に関する英語だったり、一つ自分の興味のある分野にフォーカスすることで学びが深くなるし、その分野での英語をきっかけにして日常生活や他の分野に関する英語の表現も伸ばすことができると思います。
マレーシアという国、クアラルンプールとう町、そこでの生活、そこで出会った人とかはいかがでした?
2 回ほどマレーシアには行ったことがあるけど実際に住んでみると日本と全然違いました。すべてが整っているわけではないけれど、すごく勢いがあります。あとは人種です。色々な国から色々な人がマレーシアに来ていてそういう面もすごく刺激的でしたね。日本にいたら日本人として求められているものがあると思うんですが、移民の多いマレーシアで生活してみると自分が外国人というのを気にしなくていいくらい住みやすかったですね。ONE OF THEM みたいな感覚でしたね。笑
また、食生活は99%くらい外食でした。中華系のご飯が好きなんですけど、屋台でたらふくたべても200〜300円くらいでした。みんなで割り勘したらもっとやすかったですし。家賃、交通費に関しても日本の半分。生活費は別に節約してたわけではないんですけど、月3万くらいでしたね。
私生活で自分が英語力伸びたなと感じる時はありますか?
そうですね、プライベートなことなのですが、マレーシア人のガールフレンドができたことはとても大きかったと思います。やはり毎日英語で話をしますし、留学生活も充実しました。日本語でも伝えづらいことを英語で話すとなると、なかなか難しかったですが、英語力はやはり鍛えられたと思います。
もし留学をしていなかったら今なにをされていたとおもいます?
もしマレーシアに留学していなかったら、日本から海外に日本の商品を届けたりとか、ただただ働いていたと思います。日本じゃないところで生活することによって、相手がどう日本のことをみているのかなどを、身をもって経験できたのでよかったです。日本が思う日本の強み・弱みと海外からみた日本の強み・弱みには、ギャップがあるということを感じさせられました。なにを価値に感じるかということですね。日本の良さを認識できてこれは日本に住んでいたら得られないものだったなと思います。また、個人的な意見なんですが、マレーシアって発展している面もあれば途上国の面もあるんです。色々な面でみてPeaceなんです。宗教が全然違う中で、そこに衝突が起こらない。全部は理解できていないけど、相手を受け入れる、尊重する気持ちが強く、他の国と違い、新しい国、成長していきそうな国だなと感じましたね。中華系、インド系、マレー系のそれぞれのお祭りや催し物を見てる中で特に感じました。
留学してみて自分自身ではなにが 1 番変わりましたか?
自分で限界を作らなくなったことです。留学前は自分のバックグラウンドや語学力をみて10年後などある程度予想して生きていたと思うけど、1 年間マレーシアで色々な人と関わる中で、自分が来年、再来年どこの国で、どんなことをできるのなんてわからない。実際は「限界なんてないんだ」と思いました。いろいろ経験する中で、英語をツールとして日本以外の国でもやっていけるという自信に繋がりましたね。次はポルトガルに行く予定なんですけれど、言語が違ったり、すべてが異なる中で「なんでもできるぞ」と思えるようになったのは大きいです。
お仕事を辞めて留学することに迷いや葛藤はありましたか?
はい、葛藤はありました。周りにもそんな人はいないし、仕事辞めてまで海外行くってなると驚かれましたし、反対もされましたね。でも葛藤はあったけど迷いはなかったですね。もう行くって決めていたので。
留学を決断できた決定的なポイントは何でしたか?
大きく2つあります。1つはポジティブ、1つはネガティブなことです。
まず、ネガティブ面ですが、20 代の頃から仕事や自分の将来にモヤモヤしてたんです。このまま会社をずっと続けていいのかとか未来に不安を感じていたし、自分の人生に満足していたわけではなかったんです。人生を大きく変えたいなといった感情が大きかったです。
ポジティブな面は、20 代の時に旅行が好きで東南アジア、ヨーロッパなどを周って自分の知らない世界ってまだまだたくさんあるんだなと感じました。自分の知っている世界がものすごく小さく感じて、自分の知らない世界を見たいという感情も大きかったです。1つめの何かしないとというネガティブな感情と2 つめの何かしたいというポジティブな感情が同じベクトルを向いて進んでいったかんじですね。
1年の留学を踏まえてこれからの夢などをお聞かせください。
日本以外の国で、自分のクリニックをもち、鍼灸師として仕事することです。価値のある日本の鍼灸をもっと世界に広めていきたいです。日本で日本の鍼灸を海外に伝えていく方もいるけれど、僕は海外で日本人として海外の人たちに日本の鍼灸を伝える役割をずっと担っていきたいです。また海外志向の強い、日本の若い鍼灸師やキャリアの浅い鍼灸師の支援もしていけたらと思ってます。鍼灸師として日本以外で働くことに関して情報が少ない中で、そういう人たちにもっと支援できれば、もっと海外で活躍できる日本人も増えて、日本の鍼灸を伝えられるかなと思います。そのためにはまず自分が海外に出て、道を開いていかないといけないなと思います。
最後にこれから留学される方にアドバイスをお願いします。
1 つ言えるのは、迷っているなら絶対に行った方がいいということ。迷っていたらとりあえず飛び込んでみる!新しいことに挑戦してみる!というマインドはすごく大事かなと思います。英語はあくまでもツール。世界に出たら自分が見たことのない景色、人種だったりそういう驚き、発見は人生をすごく豊かにしてくれるものです。自分の人生にものすごくプラスになることばかりです。とりあえず迷ったら飛び込め!と言いたいですね。
あとは、留学生活ではそこでしかできないことをするということが大事かなと思います。日本人との交流も大切だと思いますが、学校の他の国から来た留学生や現地の人と交流することが大切です。また英語の上達だったり現地理解を深めるには現地の恋人を作るのもオススメです(笑)。どうせ日本から離れるなら、 英語を話さざる得ない環境を、主体的に作るという選択が大切かなと思います。
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