大学の最初のコース選択について

皆さんこんにちは!INTI International College Subangキャンパスに通っているMioです。今回は皆さんにマレーシア留学での最初のコース選択について、自身の体験談と他アンバサダーの意見を共有します。

大学選択が済んだ後、皆さんが次に悩むこととして“Foundationコースは取るべきか”や“英語コースか語学留学をするべきか”といったことが挙げられると思います。

私が入学する頃はちょうどコロナ禍の真っ只中で授業は全てオンラインで行われていました。そのためマレーシア関する情報もマレーシア留学についての情報もかなり少なく限られていたのでかなり手探り状態で手続きを進めたのを覚えています。結局はFoundationコースを選択して1年間全てオンラインで受講しました。

ここからは考えられるFoundationコースのメリットとデメリットを挙げていきます。

メリット

・1年間を通してDiplomaやDegreeの基礎内容を学びながら、授業やマレーシア英語、そして大学になれることができる。

・マレーシアの大学システムに慣れる。この一年で行きたい学部を吟味できる。

・IELTS4.5程度で入学可能。修了するとそのまま次の学部にIELTSスコア更新無しで進める場合が多い。

・マレーシアは基本学部が3年制なのでFoundationと合わせて4年間になるのでちょうど良い。


デメリット

・1年間なので期間が長い。

・IELTSのスコアは別に伸びないので、スコアが必要な方は別途自学が必要。

・英語コースよりは難しい。レポートやプレゼンも多い。

・手を抜いたら落単して期間が延びる。




私の経歴と経験談

大学: INTI International College Subang
学部: Bachelor of Business in Collaboration with Swinburne University of Technology, Australia
Foundation:Foundation in Business Information Technology

私は高校卒業後に留学を決めたので、その次の年の1月にFoundationに入学しました。その頃は完全にコロナ禍で全てオンライン授業でした。ですので、現在とはまた変わってくると思いますが、Foundationの中でも様々なコースがあり私はBusinessに興味があったので上記のコースを選択しました。3学期制で各学期5科目ずつ、ほぼ全ての科目でプレゼンテーションやグループワークがありとても鍛えられました。現地の子達はFoundationを修了すると違う大学のDegreeやDiplomaに進む子も多かったです。ほぼ授業形態や試験の形などもDegreeやDiplomaと変わらないので、体感では四年制大学の1年目という感覚でした。また、Degreeに進む時IELTSのボーダーラインがFoundationを受けていたことで低くなった事も1つ良かった事だと思っています。個人的にIELTSの為だけの勉強をしたくなかったので、それに時間を当てるくらいなら実際の授業で英語になれる方が確実だと思いました。今でもFonudationを選択していて本当に良かったと思っています。



他アンバサダーの意見

Kumi先輩

大学:Sunway University
学部:Diploma in Interior Design

Foundation:×
私は、ファンデーションは取らないでそのままDiploma に入りました。インテリアデザインが勉強したいって日本にいる時から決まっていたので、ファンデーションには入らなかった。自分のやりたいこと、したいことが明確で、かつIELTSが基準に届いているのならファンデーションは行かなくてもいいと私は思っています!最初はついていくのがちょっと大変かもしれないけど、友達などに助けてもらえれば乗り越えられると思っています!



Kokoro先輩

大学: Taylor’s University
学部: Bachelor of Finance and Economics
Foundation:Foundation in arts

私としては、ファウンデーションで学んだ内容が元になっている授業がディグリーでも多いし、キャンバとかパワポでのスライドの作り方の仕方とか、レポートの書き方とか、プレゼンに特化した授業があるから、そこで学んだことはディグリーですごく力になると思う!



Kirara先輩

大学: University of Nottingham Malaysia
学部: Politics History and IR
Foundation: Foundation in Arts and Education

Nottingham大学ではfoundationを必須でとらなければならないが、私はどの大学でもfoundationコースまたは準備コースをとるべきだと思う。英語面的に言えばとらなくても大丈夫な場合があるが、大学の授業形態や課題、テストの形式が日本の高校とは全然違うため回数を重ねて慣れることが必要だと思う。特に学部では全ての課題、テスト結果が卒業時の成績に直結するためfoundationの間に失敗したり、教授にやり方を聞いたりして学ぶことが重要だと思う。私の場合は授業の英語面的には難しい場面も自分の力で乗り切ることができたが、reference(参考文献)の書き方や、文献の探し方、essayを書くときに使えるフレーズやツールなどをfoundationの間に学ぶことが出来たため今のundergraduateの課題に取り組むときにとても役に立っている。逆にfoundationコースを取らずに学部で一から取り組むのはとても大変だと思う。



Sanga先輩

大学: Asia Pacific University (APU)
学部: Actual Studies
Foundation: Foundation in IT

Foundationをとることで1年間マレーシア、海外になれるということができると思います。僕自身は海外で長期間生活するということが初めてだったのでFoundationの1年間は重要だったと思います。入学当初は英語もろくに話せるという感じではなかったのでこの1年間でだいぶ上達できたと感じています。しかしながら、ある程度英語力があって、会話にも不安がなければFoundationは取る必要がないと思います。3年間で卒業できるのはマレーシアの強みですし、学費も節約できます。これは英語力がある人に限った話だと思います。学部はFoundationよりも課題も多く内容も難しくなるので最低入学ラインで学部に入るというのは少しリスキーに感じます。




基本全員がFoundationを取るべきだと考えていることがわかります。また、Kumiさんの様にやりたい事も決まっておりIELTSもボーダーを超えている方はそのままDiplomaに進むのも素晴らしい挑戦だと思います。essayやreportの書き方のレクチャーやプレゼンテーション(グループワーク)は非常に重要なので、これをFoundationの間に学んで練習できるのは後のコースにとても生きてくると思います。

以上の事から、私はFoundationコースはマレーシア留学の最初のコースとして受けるべきだと思います。特に英語に自信がない方や授業に不安がある方は受けるメリットしかないと考えています。1年のFoundationと3年のDegreeやDiplomaで日本と同じ4年制で過ごせば日本の同級生と就職期間も同じですし、Foundationは IELTSのボーダーもそこまで高くないので入学も難しくありません。


まとめ

Foundationコースは留学生にとって初期の大学経験を深化させる価値のある一環であり、数々のメリットが存在します。このコースを選択することで、マレーシアの大学システムに順応し、英語能力を向上させるだけでなく、DiplomaやDegreeで必要な基礎的な知識やスキルを獲得することができます。先輩たちの経験談からは、Foundationコースが学問的な土台を築くだけでなく、現地での生活慣習や授業スタイルにも順応する手助けとなることが明らかです。特に、プレゼンテーションやグループワークを通じて得たスキルは後の大学生活で大いに役立つとの声が多く聞かれました。しかしながら、コースの長期性やIELTSスコアの向上に関するデメリットも存在します。1年間の期間が長いと感じる留学生もいれば、IELTSのスコア向上が必要な場合は追加の努力が求められます。また、英語コースよりも難度が高いため、努力と集中が不可欠です。ただし、これらの課題を克服すれば、Foundationを通じて培ったスキルが将来の学業やキャリアに大いに役立つことでしょう。私の1つの意見ですが、少しでもコース選択の参考になれば嬉しいです!



追記:

『英語四技能の観点から考える』
率直な感想としては、‘Writing’や‘Grammar’の勉強はしていて損することはなくとも留学していて特に必要だと感じたことはないように思います。特に今の時代はPCやスマホで調べればなんでも完結してしまうので、レポートなどもその点では困ったと感じたことはありません。

反対に‘Reading’や‘Speaking’は本当に中学高校のうちから力を入れてやるべきだと感じています。Readingでは膨大な量の記事を読み込んでそれらから得られた情報を元にレポートを作成する必要があります。この記事は本当に自分のレポートのテーマに沿ったものなのか、Speakingは言わずもがな当たり前に必要です。この二点はFoundationコースの中で効率的に学べる良い機会になると個人的には思います。

『自身の英語力から考える』

一番の指針は入学時に必要なIELTSのスコアだと思います。大体のFoundationコースのIELTSのボーダーはoverall:4.5です。基準は4.5~5.5あたりになりますが、正直IELTSで良いスコアを取っていたとしても実際の大学で通用するかと言われると正直難しいのが現状です。マレーシアは多民族国家で公用語は英語であるものの基本はそれぞれの人種の言語を使っているので訛りやアクセントの違いによる意思疎通の難しさがあります。聞き取りが難しいのはもちろん思った以上に会話を成立させるのが難しく、どんなに英語が得意でも慣れるには多少時間がかかるのがマレーシアという国です。まずは専攻の簡単な内容をFoundationコースを受けることでマレーシア英語の練習として学び、その後DegreeやDiplomaに進学するのが遠回りのようで1番の成功への近道かなと考えています。

『Degree・Diplomaなどの学部やコースのレベルから考える』

皆さんはすでに大学選択の際に行きたい学部や興味のあるコースなどをある程度絞っていると思います。コースの中にはFoundationを取っておくと直接DegreeやDiplomaに進む時と比べてその学部の入学基準(IELTSなど)が下がったり、Foundationを修了すること自体が次の学部の入学基準になったりするコースもあるので、個人的にはとても助かりました。あまりIELTS対策のみの英語の勉強が得意ではない方にもお勧めです。
また、友人が半年間の英語コースからDegreeに進学しましたが、その場合にはIELTS:overall 6.5必要だったらしく苦労したと言っていました。私はFoundationを修了していたのでFoundation入学前に取得したIELTS:overall 5.0でそのままDegreeに進級することができました。Foundationの内容は専攻(私の場合はBusiness)のおおまかな内容や数学、英語などがあり、中ではエッセイの書き方やレポートのフォーマットのレクチャーもあります。これらの内容は現在のDegreeのないようにも連携しておりとても役に立っていると感じています。特に英語レポートのフォーマットはとても参考になりました。(INTIはAPA式を使用)






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